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ソトアソビズム

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2012年 10月 01日

漕げなかったけど...

先週末は鹿児島へ。
南薩摩の蒼い海を漕ぐつもりが、台風17号の影響で、漕げたのはほんのわずか。
漕げなかったけど..._a0112932_1229699.jpg

だけど漕げなかったぶんを補って余りある鹿児島への旅になりました。

アラスカのグレイシャーベイを漕ぎたいからってカヤック始めた人や、一人で漕げるようになったらもっともっとキレイな景色が見れるな、って一人で海に出るための練習やってる人。
いつもは人にやってもらってるテント建ても自分で出来るようになるために今回やってきたって人や、知床の海を漕いできたって人。
鹿児島のあとは西表の海を漕ぎに行く人や、南アルプスでテン泊トレッキングに行く人。
しかもこれ、全員女子!

本当にみなさんパワー溢れてて、甑島の海を漕いだくらいでちょっと出かかってた僕の鼻をポキッと折ってくれました。

いろんな刺激や多くの気づきを与えてくれた今回の薩摩への旅。
漕げなかったけど、いい経験させてもらいました。

みなさん、ありがとうございました。

# by feathermountain76 | 2012-10-01 22:26
2012年 09月 30日

過去から現在、そして未来へ

2012.9.21(Fri) スタディツアー6日目

実質最終日の今日は、カンボジアの王宮と木リングフィールド、トゥールスレン刑務所へ。

キリングフィールドはポル・ポト政権下で罪の無い多くの人が虐殺された場所。
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首を切り落とされたり、毒を使って殺されたり、子どもは木に叩きつけられて殺されたり。
ここにある慰霊塔には、この場所で殺されて埋められた人の頭蓋骨が何千と安置してある。
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今でも地面から当時殺された人の衣服が出てきてたりする。


トゥールスレン収容所は尋問や拷問が繰り返された場所で、当時のベッドや足かせ、拷問に使った道具や、亡くなった方の写真が展示してあった。
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中には拷問から開放されるために、嘘の自白をし殺された人もいる。
あまりの拷問に、生き残ることが出来たのはたったの7人。そんなことがほんの30数年前まであっていたなんて、とても信じられないし、いたたまれない。
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そんな歴史的な背景があっての現在のカンボジア。過去の暗い歴史を乗り越えようとしているカンボジア。
子どもたちの笑顔がとても印象的だったけど、カンボジアの人々が本当の笑顔を取り戻すのにはもう少し時間がかかるかもしれない。

自分たちにできる事は何か、支援のあり方はどうか、幸せって何だろうか、教育、社会保障制度、インフラ、貨幣価値、環境、医療、政治や行政、歴史、そして命。
そんなことについて考えながら帰りの飛行機に乗り込みました。
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おしまい。

# by feathermountain76 | 2012-09-30 01:05
2012年 09月 29日

共感と広がり

2012.9.20(Thu) スタディツアー5日目

朝から家庭訪問2軒。隣同士の家で、2軒ともトタン作り。
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本当に狭い家に3人家族と、7人家族が暮らしているとのこと。もちろんここにも電気・ガス・水道はない。トイレも共同。お風呂なんてあるはずもない。台所を案内されるも、どこが台所か全くわからない。
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話をうかがうと、こちらも過酷な状況で、言葉を失ってしまう。そこに暮らす人たちの笑顔が逆に心に突き刺さる。

それから保育所へ。
1つ目の保育所へ行ったら、子どもたちと保育士さんが輪になって遊んでたんで、言葉は全くわかんないけど、思い切って中へ。
共感と広がり_a0112932_15581889.jpg
反応どうかなぁと心配だったけど、子どもたちは日本からきた変なオッサンに興味津々なようで、すごく絡んできてくれる。喜んでくれたようで一安心。
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次の保育所も3曲も歌ってくれてものすごく歓迎してくれる。
昼食をはさんでCYKのスタッフと意見交換。やはり現地で活動してある方のエネルギーがみなぎってるし、1つ1つの言葉が重く説得力があり、心に染みる。

共感と広がり

これが我々に期待することと仰ってあった。
共感と広がり_a0112932_15593329.jpg
感じたことやカンボジアの現状を多くの人に伝えていかないとな、と強く心に刻んだ日でした。

# by feathermountain76 | 2012-09-29 22:00
2012年 09月 27日

保育所へ

2012.09.19(Wed) スタディツアー4日目

今日は昨日の重たい気持ちを引きずったまま保育所訪問2ヶ所。それから織物センターへ。
1つ目のプレイタトゥ保育所では子どもたちから歌での歓迎。この歌のプレゼントに自分の心が軽くなっていくのがわかる。
お返しにと僕たちからはポップコーンを。その場で作って、出来立てを子どもたちに。
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みんな美味しいって食べてくれる。味は塩・カレー・中華の3種類。材料はカンボジアでも手に入る。
作り方を書いたスケッチブックも置いてきたんで、自分たちでも作ってくれると嬉しいな。
それからは外で子どもたちと思いっきり戯れて、水浴びへ。もちろん僕らも便乗して井戸水を頭からぶっかける。めちゃくちゃ気持ちいい。
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保育所で給食をご馳走になり、お昼寝をする子どもたちに別れを告げて次の保育所へ。
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生憎子どもたちは昼寝中で、子どもたちには会えなかったけど、保育士さんと意見交換。僕たちが訪ねたことをとても喜んでくれた。

次は織物センターへ。
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ここではカンボジアの伝統的な織物や染物を見せてもらう。近くの人たちに織物の技術指導を行うことによって、技術を身につけてもらい、少しでも収入を向上させようとしてある。
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このセンターのおかげか、周辺はとても織物が盛んな地域で、どの家庭にも織機があった。
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数軒お邪魔させてもらったけど、みなさん見事な手さばき足さばきで、綺麗な布を織ってあった。

昨日の気持ちを切り替えれずにスタートした1日だったけど、子どもたちの笑顔の持つパワーを再認識された1日でした。
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子どもたちからあの笑顔を絶対に奪っちゃいけない。

# by feathermountain76 | 2012-09-27 21:50
2012年 09月 26日

卒園式とスラム街

2012.09.18(Tue) スタディツアー3日目

スタディツアー3日目はまず保育所訪問からスタート。昨日知ったんだけど、その保育所は何とこの日が卒園式とのこと。
しかも!卒園式にあたり何かスピーチしてくれと…。
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保育園の卒園式でスピーチするという、日本でもできない経験をカンボジアでさせてもらいました。
9人の卒園する子どもたちに「感謝する気持ちと、笑顔を忘れないで。これからのカンボジアとみんなの将来がもっともっと素敵になりますように」みたいなことを話しました。
卒園式のあとは、保育所周辺の柵の修復作業。

昼食後はスラム街の家庭訪問で、2組の家族から話を聞くことができました。
1組目は母1人、子ども2人の3人家族。本当に狭くて暗い家に3人暮らし。表現が悪いけど、日本の車庫のほうが心地が良い。電気・ガス・水道も無い、もちろんお風呂も無い。トイレも無い。
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聞いた話の内容はここでは書けないけど、本当に重たくて重たくて、衝撃が強すぎる。自分がどれだけ恵まれているのか、今の生活がどれだけありがたいのか、改めて考えるきっかけになりました。
ただ、こんな風に僕たちに会って話をすることが嬉しいって言ってくれたのがせめてもの救い。

2軒目の家は水の上。その集落全体が水の上。カンボジアには雨季と乾季があって、雨季の間は一面水に覆われるとか。
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長靴を履いてても水が入ってくるぐらいの深さで、もちろんその水はキレイなわけじゃなく…。生活排水、ゴミ、動物の糞や尿ももちろん混じってるわけで。
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目を覆いたくなるような、とても劣悪な環境で暮らす人々。そしてそこに咲く子どもたちの笑顔。
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その状況に心のバランスが崩れそうだった。

カンボジアの首都プノンペンから車で20分も走れば未舗装の土の道路。もちろん穴だらけで、車で走るとゆれるゆれる。土ぼこりも舞うし、ゴミも散らかり放題。
プノンペンの中心部だけにしかない信号機。譲り合いの精神はほとんど無く、みんな我先にとどんどん交差点に突っ込んでくる。起こらないほうが不思議な交通事故。

これ読んで、何かしてほしい。みなさん寄付を。とか、そんなことは全く思わない。
それは出来る人、したい人がすればよし。
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ただ、カンボジアにはまだまだこんな地域があるって事を多くの人に知ってもらいたい。

そう、ただそれだけ。

# by feathermountain76 | 2012-09-26 23:52